仏トラベル雑誌Yolo&Delsey Parisがコラボ フランスの知られざる名所への旅
DELSEY PARISは、ラグジュアリーな旅行雑誌「YOLO JOURNAL」と提携し、世界で最も美しい場所への旅のインスピレーションをお届けします。ヨロ・ジャーナルの創刊者であるヨランダ・エドワーズが、旅のスペシャリストの視点で彼女のお気に入りの観光地や本当は秘密にしたい素敵な場所を紹介します。

ボルドー
Bordeaux
パリからTGVで約2時間、なつかしさを感じさせてくれるようなフランスの都市の一つで散策するには規模がちょうどいい、エレガンスに溢れた都市ボルドー。フランスの代表的建築家オスマンが設計したこの街には、代表的19世紀の建築スタイルの王道を行く建築物、大通り、美しい公園や広場があります。端から端まで散策するために魅力的な小さなカルティエ全部を歩いても45分程度です(ただし、途中で立ち寄らなかった場合の話です。結局魅力的なスポットにも、もちろん立ち寄りますからそう焦らず!)。
シャルトロンのノートルダム通りは、商業的すぎずアンティークショップや小さなバー、おいしいパン屋さんがたくさんあってまさにヨーロッパならではの美しい景観に会えるメインストリートと広場があります。オペラハウスからスタートし、昔ながらの2階建てメリーゴーランドや充実したワインショップのL'Intendantランタンダンなどに寄り道して歩いていくことをお勧めします。その数軒先には、手描きの小さな看板を掲げた香水店があり、おしゃべりが大好きな老婦人が経営しています。そのすぐ下にあるブラッスリーLes Noaillesレ・ノアイユは、王道の牡蠣料理とヒラメのムニエルが大好きなお店です。そのすぐ先には、私のお気に入りの小さな花屋さんSadia Fleurサディア・フルールがあり、いつもアジサイやアイリスなどの花がこぼれんばかりに飾られています。その隣には、チョコ好きも唸らせる、大好評のチョコレートショップ、カディオ・バディがあります。涼しい場所で黒い宝石たちが整然と並んでいます。



カシ
Cassis
フォトジェニックな南仏の漁師の町、カシ。パステルカラーの海辺の建物と、同じくカラフルな漁船でいっぱいの港。5つ星のホテル「レ・ローシュ・ブランシュ」は、ご紹介したい素敵なホテル。ステイ費はたしかに高額ですが、街まで歩いてすぐの最高のロケーション、海を見渡す素晴らしいプール、美味しい食事、素敵で快適な部屋、そして海へのアクセスが良いホテルです。日中で食事するなら港にあるLa Poissonnerie Laurentラ・ポワソヌリー・ローランがお薦め。ムール貝のワイン蒸しプロヴァンサル風とフリット(フライドポテト)を食べ、その後腹ごなしに、港から離れたかわいい石畳の通りを散策してください。レ・カランク国立公園の美しさにはため息が出るのでカシに行ったら必ず探検して帰路につくとしましょう。



コット フルリー
Côte Fleurie
パリから列車で2時間、このノルマンディーの海岸沿いには、素晴らしい田舎の町が広がっています。最初の停車駅であるトゥルーヴィルは、1800年代から海辺のリゾートとして親しまれ、モネが好んで絵を描いた場所でもあります。伝説のレストランLes Vapeursレ・ヴァプールでのランチは、ビーチでの散歩と同様、ぜひとも味わっていただきたいものです。宿泊は、美しい骨董品に囲まれた小さなホテルSt-Jamesサン・ジェームスか、すぐ近くのドーヴィルという街では、Normandy Barriereノルマンディー・バリエールがお薦め。西へ向かうと、絶好のロケーションポルト・アン・ベッサンという漁村があってここで自分をリセットする目的で日常を忘れて大きい海岸で自然を楽しむもよし。あとはバイユーという町で有名なタペストリーを見るもよし。ここなら海から10分ほどのところにある素敵なシャトー・ル・シュネヴリエールに宿泊すると、素晴らしい庭と芝生があり、走り回ることができるので、お子様連れには最適です。
Le Bistro d'à Côtéビストロ ダコテは、この街で最高のシーフードレストランで、港に面していないことを特に気にしない地元の人々に愛されています。さらに東にあるオンフルールは、港に面した11世紀の古い小さく優雅な街で、まるで絵本の中かと思うほど美しい町です。Hotel du Dauphin des Logesホテル・デュ・ドーファン・デ・ロージュに泊まるか、町の郊外にあるHotel Le Chaumiereホテル・ル・ショミエールに泊まれば、広い部屋、美しい景色、海に向かってつづく大きな芝生のエリア、そしておいしい朝食が楽しめます。車があれば、45分ほどで行けるエトレタも見逃せません。ここは、モネも愛したフランスの最も美しい崖が有名です。小石のビーチ、そして魅力的なレストランもあるエトルタは絶景スポットなのでせっかくフランスのノルマンディーに行くならぜひ足を運んでみては。
イル・ド・レ
Ile de Re
フランスにも島がありますが、ここイル・ド・レはフランスではTOPランキング入りするピクチャレスクな島。島はサイクリングに最高な素晴らしい自然あふれる場所。この島の中では約10個の村がサイクリングロードで繋がっています。体力に自信があれば、まずこの島についたら自転車を借りること。えっ車じゃないのと思うでしょうが、これが島のマジックを最大限に味わう唯一の方法なのです。朝起きたらまるでそこに住んでいるかのように朝のマルシェに出かけてください。Loixロアで開催されているマルシェでは素晴らしい品質のリネンを買い求めることができます。花より団子ならLa Flotteラフロットのフードマーケットに足を運んでみて。なんと12世紀から続いている伝統のあるマルシェです。その後砂浜のビーチで一日過ごします。Ré Ostreaレ・オストレアでのランチがお薦め。海に向かって裸足で座れるし、鷹揚に盛られた高いシーフードタワーを目の前に、地元の白ワインで乾杯します。
サイクリングロード(怪我をしない前提で、少なくともサンマルタン・ド・レとロワの間はがんばってみてください)沿いには、塩の売店がいくつかあるので、ぜひそこで塩を一袋買ってみてください。サンマルタン・ド・レの港のすぐそばにある小さな宿、ル・ランタノンは、パリから移住してきた素敵なカップルがオープンした、パリで培われた彼らならではの美意識が感じられる内装とプールを備えた宿です。ル・マガザン・ドゥ・ラ・レピュブリックも一見の価値ありでフランスの美しいヴィンテージ家具やお洋服等が美しい。Ars-en-Réアルス・アン・レは、サン・マルタン・ド・レよりもずっと静かで、最も美しい小さな村の一つです。素晴らしいレストランがある宿泊施設Le Sénéchalル・セネシャルやショップを見て回ったり食事をする場所に恵まれた観光地なのでぜひ行ってみては。


アルカション
Arcachon
アルカションへはなんと列車で直接行くことができます。車がないと不便な観光地もありますがここはパリから1本で行けるフランスの観光地の1つで、外国人もアクセスが楽です。Cap Ferret島へは船でアクセスが可能。しかし、この地域には、ヨーロッパ最大の砂丘であるPylaピラや、小さな村など、本当に魅力的な場所が近くにあるので、ボルドーでレンタカーを借りてドライブするのもいいかもしれませんね。アルカションでは、Hotel Ville d'Hiverホテル・ヴィユ・ディヴェールに泊まるのが最高です。日中は歴史的なエリアを散策して、Club Plage Pereireクラブ・プラージュ・ぺレールでランチかディナーを楽しんでください!パティスリー・ギニャールのカヌレやシュークリームなどのお菓子はマスト。ピラ砂丘の近くにあるLe Moulleauル・ムロという町には、Chez Fernandeシェ・フェルナンドという素敵なカフェがあります。La Salie Sudラ・サリ・スッドは、サーファーやアウトドアな子供たちが集まる場所で、森の真ん中に位置し、海のすぐそばです。ピラ砂丘のすぐ隣にあるLa Coornicheラ・コルニシェは、高級志向で、海を見下ろすことができる圧巻のロケーションですが、そこのシーフードタワーはその眺望に引けを取らないくらい凄い。またキャップフェレのChez Hortenseシェ・オルタンスでランチを食べずにこの地を去ることはできません。ここのムール貝は本当に美味なのでこの土地に来たら必ず食して帰ります。
アルル
Arles
中世と現代が共存する古代ローマの街アルル。アートや写真の展覧会、クールなパリのレストランがアルルにも出来たり、新しいコンセプトの新鋭的ショップがオープンするなどいつも何かエキサイティングなことが起きている動きのある街なんです。ホテルは、クラシックなNord Pinusノール・ピヌ、シックなHotel Particulierホテル・パルティキュリエ、よりアーティスティック性を求めるならLe Cloitreル・クロワトルなど、さまざまな選択肢があります。美食の国フランスでもここアルルでは食の世界の変化が激しい。なにかしら新しくてエキサイティングな事が起こっているから食通のストアやホテルの詳しい人に聞いてみて今なにがアルルでホットなのか聞くと、彼らのその時のお気に入りを紹介してくれるかもしれません。車で少し走るとカマルグの町外れにある一瞬みたら心奪われるChassagnetteラ・シャサネットというレストランがあります。ここでのランチは、人生で最も思い出に残るランチになることでしょう!事前に予約することを忘れないで。





メドック
Médoc
この地域は伝説的なワインの名前で有名ですが、割と知られていないのは混んでない気持ちのいいビーチが結構豊富なんです。ボルドーから電車で簡単に行けるSoulac-sur-Merスラック・シュル・メールは、ショップやカフェが並ぶメインストリートがある海辺の町。1日から1週間までレンタルできるビーチ滞在用キットがあって気が利いている。地元でない観光客には重宝します。毎日開かれるマーケットには、地魚や牡蠣をはじめとする美しい食材が並びます。観光客は料理できる場所を借りて料理したくなっちゃうくらいフレッシュ。日帰りの場合は、Montreal-sur-Merモンレアル・シュル・メールで職人技が光るパンを買って、Brasserie La Plageブラッスリー・ラ・プラージュで遅いランチをし、最後にJudiciでおいしいアイスクリームを食べるのがおすすめです。アンティーク(骨董品)ファンなら、街のはずれにあるアラン・デュフォールの素敵なお店も見逃せませんね。もうひとつの海辺の町として、サーファー向けのスポットであるLe Pin-Secル・パンセックも候補に入れてみてはいかがでしょうか。レンタルのビーチキットはありませんが、おいしい食事にはありつけるし、ビーチは他よりワイルドな面白さがありますね。有名なメドックワインの産地に向かい、カフェ・ラヴィナルやメゾン・デストゥルネルでのランチも楽しみの1つ。この地域で最も古いエステートのひとつ、シャトー・ラリヴォー(1580年から女性社長経営とはなんともかっこいい!)を訪問するのも興味深いです。



ガスコーニュ
Gascogne
干し草やひまわりで覆われた丘が広がり、牧歌的な村々が点在している風景が息を呑むほど美しいガスコーニュ。これらの村々はDordogneドルドーニュを除いて観光客に知られていない秘境です。Auchオーシュがこの地域の古き都になるのですが、とても素敵な町なのでこちらでご紹介します。まずは清潔なベッドとおいしい朝食が魅力のLe Consulatル・コンシュラというホテル。素晴らしいセンスをお持ちの気の利いたオーナーが今、街で何が起こっているのかを教えてくれます。ガスコーニュを回るならアンティーク(骨董品)は楽しみの一つ。Lectoureレクトゥールという町はこの地域の中心部にありアンティークを楽しむにはお薦めのエリアです。Castera-Verduzanカステラ‐ヴェルデュザンには、とても良いアンティークショップUn Coin du Passeアン・コアン・デュ・パスがあり、また素晴らしいレストランLe Floridaル・フロリダがあります。オーシュの市場と大聖堂、またCondomコンドムという町のサン・ピエール大聖堂もぜひ立ち寄ってみてください。





ブルターニュ
Bretagne
現地ならではの楽しみ方にこだわるなら、車を持っているフランス人と訪れるのがいいでしょう。ブルターニュ地方は、まるでスコットランドのような風景が広がるところです。驚くべきことではなく昔むかしこの地方に最初に住んでいたのがケルト人だったのですから、フランス国内であってもケルト文化の影響を受けていることがうかがえます。南西にあるル・ギルヴィネック港では、ラングスティーヌや牡蠣を大量に運ぶ船があり、壮大な魚の競りが行われるので、一見の価値あり。また、北西のポワン・ド・ラ・トルシュでは、干潮時に砂丘から陸上セーリングのレースや、大きな波とフランスの若者サーファーたちを見ることができます。海岸のあちこちにある第二次世界大戦時の掩体壕を探すのは結構面白いかも。食事や宿泊だったらフランス最西端のPointe du Razポワント・デュ・ラーズ灯台まで進み、崖の上のブヴェット・ド・ポール・テオレンで一杯飲んで、東のドゥアルネーズではル・クロ・ド・バロンブルーズというホテルがお薦めです。そして、海岸沿いをドライブしているときに、ペノス郊外の道端にあるBreiz Armorブレーズ・アルモールで食事をするのもおすすめ。カンペールはブルターニュの有名な街で、ごつごつした入り江が続く海岸線への入り口です。パリからカンペール行きのTGVは出ていますが車で回るのがお薦め。中世の街並みが残り、ノルマン様式の木造家屋が立ち並び美しいこの場所。この地方のごはんなら卵、ハム、グリュイエールが入ったそば粉のクレープ(この地方の名物料理)とシードルを買ってみてください。クレープ屋さんならCrêperie Sucré-Salléクレップリー・シュクレ・サレをぜひお薦めします。また、Armor Factoryでは、この土地ならではのボーダーのロングTシャツや、厚手のブルトン・セーターを買って帰ります。
ここから、レ・ゾワゾー、レ・ピラミッド、ランロス、ラ・ロッシュ・ペルセ、ラントゥコスト、ボ・コナンなど、小さな入り江のビーチが連なるブルターニュの地を探索することができます。フナンという町は特に魅力的なところでそこの海の透明度といったらため息物です。アジサイが玄関で咲き乱れる伝統的な可愛らしいお家もこの地域の代表的な風景です。えび、牡蠣、シードル、そば粉のクレープなどが美味しく頂ける小さなレストランがたくさんあり、この土地の名物でもある大きなパン、その大きさったら椅子のように大きいのですがちぎってもらって頂きましょう。宿泊するなら、フエスナンのHôtel Belle Vueオテル・ベル・ヴュ。オーナーがシードルのグラスで迎えてくれる、小さなパパとママのお店です。
ビアリッツ
Biarritz
海に面したこの街は、キャンディストライプのビーチパラソルが並ぶ美しいビーチがあり、まるでタイムスリップしたかのような気分になります。海辺の絶好のロケーションと美しいプールを備えた歴史あるHotel du Palaisホテル・デュ・パレ、またはLe Windsorル・ウィンザーに宿泊してください。海辺のプロムナードを歩いてPort du Pecheurポー・デュ・ペシュールへ。ここに行けばとりあえずイワシのグリル、いか、ムール貝、飲み物はロゼなど、ごく基本的なものがおいしくて気取らない海辺のレストランがあります。たとえば私のお気に入りはLe CorsairとChez Albertです。町のマーケットは壮大で、フードスタンドもあるので、昼前に行って見学し、そこでランチを食べます。また、夏にはナイトマーケットが通常週1回開催されるので、ホテルに問い合わせてみてください。サン・セバスチャンから45分ほどで着くので、ランチを食べに行くのもいいでしょう!

Yolo Journalの創設者ヨランダ・エドワーズがお届けするこのシリーズ。Yoloはフランスでラグジュアリーな旅の雑誌として愛されており、週刊ニュースレターと季節ごとに素晴らしい旅先のニュースをお届けしています。クリエイティブな旅行者が構築するネットワークからお気に入りの目的地を集めてきて、目の肥えた世界の探検家のコミュニティに共有。今クリエイティブな旅行を楽しむコミュニティがどんどん大きくなっており、デルセーがYoloの世界観を皆様とシェアします。